中国・比亜迪汽車、ハンガリーでBEV発売へ

中国電動車最大手の比亜迪汽車(BYD)が、他の中東欧諸国に先駆け、まずハンガ
リーでバッテリー式電動車(BEV)を発売する。投入するのは3モデル。同社では、
「最先端技術を競争力のある価格で」提供することで、ハンガリーにおける「サス
テナブルな運輸への移行に向けた転機になる可能性もある」と自信を示している。
提携販売店のヴァリス(Wallis)・モーターとドゥナ(Duna)・アウトではすでに
注文の受け付けを開始した。BYDでは取扱店数を2年間で20店舗以上に拡大する計画
だ。販売に当たり、自動車本体は6年間あるいは走行15万キロまで、バッテリーに
ついては8年間又は20万キロまで製品保証する
BYDはすでに電動バス事業でハンガリーに進出済み。北西部のコマーロムでバス工
場を運営する。今年6月には100億フォリント(約2,600万ユーロ)を投じてブダペ
スト近郊のフォートにバッテリー生産拠点を設ける計画を明らかにしている。
BYDはブラグイン式の電動車・ハイブリッド車の大手で、欧州乗用車市場へは昨年
参入し、これまでに販売エリアを18カ国に広げている。2022年は世界で186万台
2,000台を売り上げた。ハンガリーの乗用車年間販売台数(11万1,000台)と比べる
と、その規模の大きさがわかる。(1HUF=0.41JPY)

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