SLAM技術のKudan、インフラ資産管理のデジタル化でハンガリー企業と提携

自己位置の推定と環境地図の作成を同時に行うSLAM技術開発のKudan(本社:東
京)は14日、ハンガリーの再生可能エネルギーエンジニアリング企業、STSエンジ
ニアリング・アンド・コンストラクションと戦略提携することで合意したと発表し
た。KudanのSLAM技術および地図作成製品向け機能と、STSが持つエネルギーインフ
ラの知見・マーケティング能力を組み合わせ、欧州の自治体や公共インフラの資産
(アセット)管理のデジタル化を支援する。
自治体や公共インフラの分野では、老朽化や運営コストの上昇、規制要件の高ま
り、労働力不足といった課題が顕在化している。一方、従来の手作業による検査や
限られた可視性、断片的なデータ管理に依存する方法は重要インフラの機能を保つ
うえで障害となっている。
KudanとSTSは協力を通じて資産管理のデジタル化(デジタルアセット管理)ソ
リューションを開発。自治体やエネルギー企業、公共インフラ事業者、送電システ
ム事業者に提供し、生産性の大幅な向上とシステム設計の迅速化、重要資産の効果
的な保守・運用を支援する。
Kudanは、人工知能(AI)を補完しながら機械の自律性を高める人工知覚(AP)技
術のアルゴリズム開発を専門とする。STSは2002年の設立で、主に再生エネの設
計・調達・建設(EPC)に強みを持つ。

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