中国・三花控股集団の自動車部品製造事業である浙江三花汽車零部件(三花汽零)
がポーランドに新工場を設置する。電動車(EV)・ハイブリッド車(HV)向け熱管
理システムを生産する目的だ。投資額は1億6,000万〜1億800万ズロチ(3,700万〜
4,800万ユーロ)。350人の雇用創出が見込まれている。
新工場の立地は南部ティシのカトヴィツェ特別経済地区(KSSE)。敷地面積は1万
3,000平方メートルを超える。冷却ユニット、熱交換器、バルブ、ヒートポンプを
生産する計画だ。当初の従業員数は100人で、2025年までに350人に増員する。
親会社の三花控股は空調機器部品の世界大手。06年以来、ティシで家電部品を製造
しており、19年からは自動車用プラスチック部品も手がけている。
ポーランドはここ数年、EV業界企業の投資が相次いでいる。独フォルクスワーゲン
(VW)は10月、ニサでのバッテリー部品工場建設に17億ユーロを投じると発表し
た。メルセデスベンツは昨年、10億ユーロをかけてグループ初のEV専門工場をポー
ランドに設置する計画を明らかにした。スウェーデンのボルボ・カー(吉利汽車傘
下)は間もなく、クラクフでEVテクノロジーセンターを開所する。韓国のSKネクシ
リスは昨年、スタロヴァ・ヴォラで建設費6億2,700万ユーロの工場を着工してい
る。