ポーランドの国営鉄道PKPは10日、同国の鉄道車両メーカー、ネヴァグ(Newag)と
高速鉄道用電気機関車63両の調達契約を結んだと発表した。取引額は同社にとり過
去最大の35億ズロチ(8億800万ユーロ)で、32両の追加購入オプションと5年間の
メンテナンスサービスが付く。2026年から29年にかけての納入が予定されている。
購入する機関車は交流(AC)と直流(DC)の両方の電化区間を走行できる交直流電
気機関車で、対応電圧はDC3キロボルト(kV)、AC15kV、AC25kVの3種類。レベル2
の「欧州列車制御システム(ETCS)」を搭載し、時速200キロ以上で走行できる。
ポーランド、ドイツ、オーストリア、チェコ、スロバキア、ハンガリーの6カ国で
使用できるよう運行認可を取得する。
PKPは30年までに機関車群を最高速度160〜200km/hの車両のみで構成する計画。そ
れに従い、これまでに127両の電気機関車を発注している。