独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社シュコダ自動車は22日、完全電気自動
車(BEV)「エンヤク(Enyaq)」の累計生産台数が20万台を超えたと発表した。20
万台目のモデルは「エンヤク・クーペ・スポーツライン」だった。
エンヤクは同社初のBEVモデル。2023年の世界販売台数は8万1,700台で、前年から
52.1%増加した。本国チェコと隣国スロバキアのBEV市場ではシェアがともに最も
大きく、それぞれ25%、17%に上る。エストニア、フィンランド、オーストリア、
スイスでも2位と好調だ。
エンヤクはVWグループのBEV用プラットフォーム「MEB」をベースにしている。同モ
デルの最新バージョンは大幅な機能強化が施されており、最大航続距離はSUVタイ
プで560キロメートル以上、クーペタイプで570キロメートル以上に伸びている。充
電も残量10%から80%までの所要時間が30分以内に短縮された。
シュコダは今年、小型クロスオーバー「カロク(Karoq)」の後継モデルとして、
第2弾のBEVモデルとなる「エルロク(Erloq)」を発売する予定だ。