グリーンエナジー生産設備部品の開発・製造を手がけるエストニアのエルコジェン
(Elcogen)は3日、米油田サービス大手ベーカーヒューズから約3,100万ユーロの
戦略投資を受け入れたと発表した。昨年には韓国のHD現代からも4,500万ユーロの
戦略投資を受けており、2022年以来の調達総額は1億4,000万ユーロに拡大した。
エルコジェンは今回の調達資金を活用し、タリンで建設中の固体酸化物型燃料電池
(SOFC)工場の生産能力を引き上げる。同工場は約1年後に稼働し、日本、中国、
欧州に出荷を開始する。その後、増産投資を経て、26〜27年に年産量を360メガ
ワットに増やす。エルコジェンはこの頃までの黒字転換も目指している。
ベーカーヒューズとは、エルコジェンの固体酸化物型電解セル(SOEC)をベースと
したグリーン水素生産設備の開発でも提携する。
エルコジェンはこれまでに、英国の水素ファンドであるハイドロジェン・ワン・
キャピタル・グロース、韓国の未来産業から資金を調達した。また、欧州連合
(EU)から2,400万ユーロの助成を受けている。
エルコジェン社ホームページ
https://elcogen.com/