ジェネリック薬サンド、スロベニアでバイオシミラーの開発拠点を着工

スイス製薬大手ノバルティスのジェネリック薬(後発医薬品)子会社サンド
(Sandoz)は19日、スロベニアの首都リュブリャナの拠点でバイオシミラー(バイ
オ医薬品の後発薬)の技術開発センターを着工した。約200人を雇用し、原薬と医
薬品の包括的な開発を行う。投資額は約9,000万米ドル。2026年の完成を予定す
る。 新しい開発センターは面積が9,500平方メートル。腫瘍や自己免疫疾患の分野
でバイオシミラーの開発を行う。
サンドは現在、同国東部のレンダヴァにバイオシミラーのハイテク生産拠点を建設
しているほか、独ホルツキルヒェンの拠点でもバイオシミラーの開発能力を強化し
ている。新センターの設置はこれらの計画を補完するものとなる。スロベニア法人
のロバート・ジョルジュ社長(現地子会社レクの最高経営責任者=CEO)は「スロ
ベニアは医薬品とバイオテクノロジーの分野で欧州の主要国の中での地位をより強
固にするだろう」と述べた。
ノバルティスは02年にレクを買収してスロベニアに進出した。同国中部メンゲスで
は遺伝子組み換え技術センターを12年から運営している。

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