精銅大手アウルビス、ブルガリア工場の拡張工事を開始

独精銅大手アウルビスは25日、ブルガリアのソフィア州ピルドプにある工場の拡張
工事を開始したと発表した。電解精錬用タンクハウスの容量を増やすとともに、敷
地内に追加で2つの太陽光発電施設を建設する。投資額は4億ユーロ。
タンクハウスの拡張により、工場で生産された銅アノードをすべて銅カソードに処
理できるようになり、生産能力は11万トン増えて34万トンに拡大する。これにより
精錬所ネットワークにおける材料の流れを最適化するとともに、物流コストと、そ
れに伴う二酸化炭素(CO2)排出量を削減する。2026年後半に試運転を行う予定。
同工事へは投資額のうち1億2,000万ユーロを振り向ける。
太陽光発電施設は追加工事により4つとなり、発電容量は年間40メガワットピーク
(MWp)、発電量は5万5,000メガワット時(MWh)に拡大する。同工場は電力需要の
15%をグリーン電力で賄えるようになり、年間で約2万5,000トンのCO2を削減でき
る。
ピルドプ工場では銅アノードと銅カソードのほか、硫酸、ケイ酸鉄を生産してい
る。

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