ハンガリーで人工衛星工場の鍬入れ式、27~28年に第1号機完成へ

ハンガリーのIT・通信大手4iGとその宇宙開発エンジニアリング子会社REMREDは6
日、ブダペスト近郊のマルトンヴァーシャールで国内初の人工衛星工場の鍬入れ式
を行った。最大重量400キロの低軌道衛星を量産する目的だ。2026年に稼働し、27
〜28年までに第1号を打ち上げられる体制を整える。投資額は100億フォリント(約
2,560万ユーロ)。
新工場の面積は4,000平方メートルで、うち1,500平方メートルが研究実験スペース
だ。独立型太陽光発電設備を備え、工場の電力需要をまかなう。
マールトン・ナジ国家経済相は鍬入れ式で、新工場が「付加価値の高い雇用を85人
分創出するほか、将来、イノベーション基地としての役割を果たす」と話した。国
際提携とともに、国内の知識産業、教育機関との協働の場となるとみている。ま
た、宇宙技術が経済やセキュリティだけでなく、国家の主権を守る上でも重要とい
う見方を強調した。
コンサルティング大手マッキンゼーの調べによると、世界の宇宙関連ビジネスの市
場規模は2023年の6,300万米ドルから35年には1兆8,000億ドルに拡大する見通し。
成長の速さだけでなく、危機にも強いという。

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