独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社シュコダ自動車は5月30日、ムラ
ダー・ボレスラフの本社拠点にシミュレーションセンターを開設したと発表した。
完全電気自動車(BEV)からハイブリッド車(HV)、エンジン車に至るあらゆるタ
イプの車両を対象に、推進システムと熱管理システムの包括的な試験を行う。投資
額は約2,200万ユーロ。排出ガスセンターも併設する。
シミュレーションセンターは施設面積550平方メートル。最先端の技術を導入し、
さまざまな気象条件の下で実際の運転動作を再現した正確で精密なシミュレーショ
ンを実施する。
摂氏マイナス7度〜プラス50度や、インドなどの地域で特に重要となる相対湿度10
〜95%の環境、海抜5,500メートルの高所、日光への曝露などをシミュレートでき
る。最大出力300キロワット(kW)のローラーダイナモメーターでは最高時速
265km/hでの走行抵抗を調べられる。最大出力400kWの高速充電器も設置されてい
る。年間で最大850件のテストを実施できる。