スウェーデンの新興ヒートポンプメーカー、アイラ(Aira)は24日、ポーランド南
西部のヴロツワフで生産を行うと発表した。商用車大手ボルボ・グループのバス部
門、ボルボ・バスから取得した旧工場に3億ユーロを投じ、年間50万台の生産体制
を整える。ポーランド政府から1,500万ユーロの助成を受ける。
新工場は広さ22万平方メートル。今後10年で最大2,000人を雇用する。アイラは現
在、ヴァイラントやダイキンなどのヒートポンプ製品を受託生産している。ヴロツ
ワフ工場では独自に設計開発と製造を行い、年内に発売を開始する予定。
アイラは2023年6月の設立。34年までに欧州で500万世帯にヒートポンプなどのク
リーンエネルギー・ソリューションを提供する目標を掲げており、ポーランド拠点
はその足掛かりとなる。
ボルボ・バスのヴロツワフ工場は今年1-3月期に部門再編の一環で閉鎖された。