伊フィアット、月内にセルビア工場でEV生産開始

欧州自動車大手ステランティス傘下の伊フィアットは、今月後半からセルビア中部
クラグイェバツの工場で電気自動車(EV)の生産を開始する。同国のブチッチ大統
領が1日、モデル名を明かさずに述べた。新モデルは11日にイタリアで初めて発表
される予定だという。以前の報道では、生産車種は「フィアット・パンダ」のEVモ
デルとされている。
ブチッチ大統領は、新モデルの生産は国内総生産(GDP)の成長に大きなインパク
トをもたらすと強調した。EV購入補助金を1台当たり5,000ユーロ支給し、国内生産
車であれば追加の優遇措置も付与するとしている。
ステランティスとセルビア政府は2022年、以前「フィアット500L」を生産していた
クラグイェバツ工場でのEV生産に向け、総額1億9,000万ユーロを共同投資する契約
を結んだ。工場は同社と政府の合弁FCAセルビアが運営しており、出資比率はそれ
ぞれ67%、33%となっている。

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