米ラムスとハンガリーMOL、廃プラの熱分解プラントを共同設計

米エンジニアリング大手ラムス・テクノロジーは11日、ハンガリー石油大手MOLと
共同で廃プラスチックのリサイクリングプラントの設計を開始したと発表した。ハ
ンガリー北部ティサウーイバーロシュにあるMOLの拠点に熱分解装置を設置し、年
間4万トンのプラスチック処理能力を整備する。投資額や日程は明らかにされてい
ない。
MOLは2050年までの炭素中立実現を目指しており、リサイクル事業では自治体や産
業から排出される廃プラスチックを原料として再生する能力を拡充している。ティ
サウーイバーロシュではラムスの熱分解装置でプラスチックを石油化学原料に再生
し、同地のプラントで石化製品に再利用する。
ラムスの完全電動式熱分解炉(リアクター)は自社の活動で直接発生する「スコー
プ1」の温室効果ガス排出量をゼロに抑えられる。MOLは将来的にスロバキアのプラ
ントでも同設備を導入する計画だ。

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