石油・電力大手オルレン、送電網監視ソリューションのノルウェー社に出資

ポーランドの石油・電力大手オルレンは16日、傘下のベンチャーキャピタル(VC)
ファンド、オルレンVCを通じ、送電網の運用最適化ソリューションを手掛けるノル
ウェーのヘイムダル・パワー(Heimdall Power)に出資したと発表した。消費者に
安定して電力を供給する目的。同社の技術を活用すると、オルレンが管理する20万
キロメートル以上の送電網の容量を最大40%増やせるという。
ヘイムダル・パワーは鉄塔に架線する架空送電線を監視するためのソフトウエアと
センサーを開発している。センサーは送電線の動作変動や負荷の度合いを監視し、
障害や氷結、火災、振動などを検出する。センサーが集めたデータは、送電網の状
態のモデル化や、送電インフラの整備計画策定に役立てられる。
同社のソリューション導入により、送電網運用者は既存の中電圧および高電圧の送
電網インフラの容量を増やし、増大する電力需要に効果的に対応できるようにな
る。また、インフラ更新の頻度を下げたり、時期を伸ばしてコストを抑えることに
もつながる。
ヘイムダル・パワーはオルレンVCが投資する11社目の企業。同VCは革新的で迅速に
商業化の可能な技術を持つ有望企業に対し、年平均5件の投資を行う方針だ。

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