工業ガス大手エア・リキード、ブルガリアにASUを新設

仏工業ガス大手エア・リキードは25日、独精銅大手アウルビスとの提携を強化する
と発表した。アウルビスに供給する酸素ガスと窒素ガスの生産量を増やすため、約
1億ユーロを投じてブルガリアに空気分離装置(ASU)を新設。ドイツにある4つの
ASUも改修する。
ブルガリアでは西部にある古いASUと置き換える。2027年に稼働を開始し、酸素・
窒素ガスのほか欧州市場向けにアルゴンも生産する。新ASUは旧式のASUに比べて電
力消費が7%少ない。
ドイツではアウルビスの拠点にある4つのASUを近代化する。完了は27年の予定。完
成後は産業用ガスの安定供給を確保できる。
エア・リキードは1999年にブルガリアに進出した。ペルニクとピルドプ、タルゴ
ヴィシュテに工場を持ち、ピルドプでは充填施設も操業する。

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