三井物産は15日、ポーランドに電磁鋼板加工の新会社「ポルスカ・ミット・スチー
ル」(PMS)を設立すると発表した。欧州の電動車需要増大に対応する目的。2026
年4月の生産開始を予定する。
PMSは三井物産の100%子会社で、資本金は約34億円。同国南西部ブジェク近郊のス
カルビミエシュに設置し、約50人を雇用する。
電磁鋼板は完全電気自動車(BEV)やハイブリッド車(HV)などのモーターコア、
発電所や変電所の変圧器コアに使われる。世界的に気候変動対応への取り組みが広
がるなか、電動車や再生可能エネルギー分野での需要増加が見込まれており、安定
供給に向けたサプライチェーンの拡充が急がれている。
三井物産は昨年からオランダとカナダの電磁鋼板加工拠点に追加投資を行い、加工
能力の増強を図っている。