ルーマニアの化学大手、生化学プラント向けの熱供給事業権入札に参加

ルーマニアの化学メーカー大手キムコンプレックス(Chimcomplex)は26日、同社
が主導して同国北東部ヤシに生化学品の大規模プラントを建設するプロジェクトの
一環で、プラントへの熱エネルギー供給事業権の買収入札に参加したと発表した。
現在、予備調査段階のプロジェクトには、今後10年間で約22億ユーロの投資が見込
まれている。
ヤシに隣接するホルボカに高効率のコジェネレーション(熱電供給)システムを設
置し、熱エネルギーと電気を生成してプラントに供給する。余剰分は地域の暖房シ
ステムにほぼゼロの低コストで提供される。キムコンプレックスのステファン・ヴ
ザ社長は、「我々の関心は暖房事業ではなく大規模な産業プロジェクトを支援する
ことにある」と強調した。
キムコンプレックスは1954年の設立。中南部ヴルチャと東部オネシュティにプラン
トを持つ。今回のプロジェクトでは南東部のブザウに研究拠点も設置する計画。欧
州連合(EU)の助成金獲得も見込んでいる。

上部へスクロール