住友電装の独子会社で自動車用ワイヤーハーネスの製造販売を手掛けるSEボード
ネッツェは、ブルガリア北西部メズドラにある工場を閉鎖する。人件費の上昇に伴
う生産コストの増大が理由。2025年3月まで操業し、その後はモルドバとルーマニ
アに生産移管する。ブルガリア通信社(BTA)が13日に伝えた。
メズドラ工場は2008年の開設で、従業員は約950人。同社は南東部カルノバト工場
の稼働についても、従業員1,000人のうち100人を削減し生産を縮小して稼働を継続
する。
SEボードネッツェは声明で「生産移管と縮小はケーブル部品業界の競争が原因だ。
人件費の高さは新規の生産プロジェクトのブルガリアへの割り当てを困難にしてい
る」と説明。影響を受ける従業員には補償と転籍の支援措置を提供するとしてい
る。
SEボードネッツェは配線システムのほか、電動車用に多電圧・高電圧ケーブルや、
ハーネスを含む電気・電子部品を生産している。