独車部品大手マーレ、スロベニアで人員削減

独自動車部品大手のマーレは10日、スロベニアで人員削減に踏み切る計画を明らか
にした。欧州自動車市場の低迷が理由。2025年末までに600人以上を解雇し、より
低コストの周辺国に生産移管する。マーレは同国で2,000人以上を雇用している。
オルタネーターの生産をボスニア・ヘルツェゴビナに、電動コンプレッサーの生産
をハンガリーに移す。影響を受ける人数はそれぞれ340人、270人。
人員削減と併せ、マーレはスロベニア西部のセムピター・プリ・ゴリシ工場を電動
車用システムの生産拠点として新たに整備する。同工場はスロベニアに5つある
マーレの工場の中で最大規模。同社は2014年、電気モーターなどを生産していた同
国のレトリカ(Letrika)を買収したのに伴い同工場を取得した。従業員は1,700人
以上。
スロベニアの自動車産業は国内総生産(GDP)のほぼ10%を占めており、約400社が
従業員4万人を抱える。主要市場はドイツのため、今回のマーレの決定は先行きに
懸念を引き起こしている。

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