明治は23日、ブルガリア国営企業LBブルガリクム(LB Bulgaricum)と共同で首都
ソフィアに研究開発(R&D)拠点を設置すると発表した。乳酸菌や腸内細菌の研究
を進めて新たなヨーグルト製品などの開発につなげる。両社はこれに先立ち、期間
10年の「長期共同研究契約」を結んでいる。
R&D拠点には最新の理化学分析装置や遺伝子解析装置などを揃え、明治の研究員が
長期滞在して品質や健康、おいしさの領域で活動する。ブルガリア国内から新たな
微生物を収集して研究資源を増やし、風味・品質に優れた乳酸菌スターター(種
菌)を開発するほか、腸内細菌研究を軸に健康長寿の研究も行う。
LBブルガリクムは発酵食品の製造販売や、種菌の国外向け販売などを手掛けてお
り、明治乳業には「ブルガリア」ブランドのライセンスを付与している。両社は共
同研究などを通じ長年にわたり協力関係にある。 明治は1973年に日本初のブルガ
リアヨーグルトを発売した。