ポーランドのオルレン、再エネ利用に向けたインフラ整備に35億ズロチ

ポーランドの石油大手オルレンは12日、同国北部と中央部の配電網の刷新に35億ズ
ロチ(約8億300万ユーロ)を投じると発表した。再生可能エネルギー源への接続を
踏まえ、電力供給の安定性と効率性を高める目的。投資額は欧州投資銀行(EIB)
からの融資で賄う。同事業はオルレンの電力子会社エネルガが実施する。
石炭火力発電への依存度が高いポーランドはカーボンニュートラルの達成に向け、
電源構成に占める再生エネの割合拡大を目指している。今回の刷新事業はそのため
の環境を整備するもので、再生エネ電源への接続に加えて配電インフラの構築と強
化、スマートグリッドソリューションの導入、スマートメーターの設置などを行
う。
エネルガは国内北部と中央部の顧客340万人に電力を供給している。管理する送電
線の総延長は約20万キロメートルで、国土面積の約24%をカバーしている。

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