トルコのUAE製造会社バイバルス、米国で現地生産

トルコの民生用無人航空機(UAV)メーカーであるバイバルス(Baibars)・メカト
ロニクス・アビエーションが、米国中西部のデトロイトで来年、生産を開始する予
定だ。ジェラル・チャーラヤン・エルグワン社長は立地について、◇同国の農業用
ドローン需要が大きいこと◇特に中西部で穀物生産が盛んで、ドローンの活用がコ
ストや二酸化炭素の削減につながる——などと説明した。
デトロイトでは、生産性と費用対効果がさらに向上した次世代UAVを生産する。液
体タンク(容量50リットル)と肥料タンク(同70リットル)を備え、1時間で最大
220エーカー(89ヘクタール)をカバーする。
バイバルスによると、高流量遠心噴霧システムで農薬が効率よく散布できるため、
農薬を節約できる。また、独自開発の地形追跡システムおよび障害物検知システム
を搭載し、どんな地形でも安全に飛べる。操縦性も高い。水やほこりにも強く、耐
久性に優れる。
バイバルスは2015年に南部のメルスィンで創業。21年から、農業用ドローンを中心
に生産を始めた。23年12月には自動車部品のエクセディから投資を受け入れた。
産業用UAVでは現在、消防用の「ゼシュスシュ(Cesur)」の開発に力を入れてい
る。ほとんどすべての製品で国内調達率70%を目指している。

バイバルス社ホームページ
https://www.baibars.com.tr/en

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