台湾の自動車鋳造部品メーカー、美達工業股?有限公司(Mei Ta Group)のセルビ
ア工場が年末付で従業員299人を削減した。主な輸出先である欧州連合(EU)の自
動車業界の不振が背景にあるとみられている。
解雇されたある従業員によると、解雇通知を受け取ったのは12月24日の夜勤シフト
においてであった。最近、インドとスリランカ出身の従業員が工場で研修を受けて
おり、従業員の入れ替えが行われたのではないかという疑念が浮上している。
美達はこれらの問題についての米ラジオフリーヨーロッパの取材に応じていない。
美達は2017年、ベオグラード近郊のオブレノヴァツに工場を新設。2年後に同地で
第2工場を開設した。商業登録庁によると、2工場への投資額は1億5,000万ユーロ
で、23年末現在の雇用数は合計2,740人。
一方、中国の江鈴汽車集団(JMCG)と仏ルノーが合弁する江鈴集団新能源汽車
(JMEV)は、ベオグラードから約85キロに位置するスレムスカ・ミトロヴィツァに
工場を設置することを検討している。電動車(EV)を年間5,000台前後、生産する
方針という。ただ、この計画の正式決定時期は明らかにされていない。