セルビア政府は電気自動車(EV)の購入に対し最大5,000ユーロの補助金を交付す
る。同国環境保護省のサンドラ・ドキッチ次官の話として、専門誌『バルカン・グ
リーンエネルギー・ニュース』が14日に伝えた。同国では月内に欧州自動車大手ス
テランティスの新型コンパクトSUV「フィアット・グランデ・パンダ」のEVモデル
の量産が開始される。
補助金の申請は環境保護省が2月上旬から10月31日まで個人、法人を問わず受け付
ける。予算総額は1億7,000万セルビアディナール(約145万ユーロ)で、増額され
る可能性がある。 補助金は様々な種類の電動車両に適用される。交付額は原付や
自動二輪・三輪車が1台当たり250ユーロ〜500ユーロ、乗用車やトラックが2,500〜
5,000ユーロ。EVパンダは5,000ユーロになるという。
ステランティスはEVパンダをセルビア中部クラグイェバツの工場で生産する。同社
とセルビア政府は2022年、以前「フィアット500L」を生産していた同工場でのEV生
産に向け、総額1億9,000万ユーロを共同投資する契約を結んだ。