2021年6月30日

余白一滴

ディスカウントストア大手のアルディが動物福祉度の低い食肉・肉製品の販売を2030年までに打ち切る方針を打ち出した。動物福祉度に応じて4種類ある飼育形態のうち上位の「3」と「4」を満たす製品に制限。最低の「1」に該当する製 […]

経済に本格回復の兆し、企業景況感は2年7カ月来の高水準に

ドイツ経済が明るさを増してきた。新型コロナ危機からの回復を支える柱はこれまで製造業に限られていたが、ここにきて小売・サービス業界を取り巻く環境が改善。労働市場も活性化していることから、成長エンジンはフル稼働状態に近づく見

独のコロナ復興計画を欧州委が承認

欧州連合(EU)欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は22日、ドイツのアンゲラ・メルケル首相を訪問し、同国の復興計画を承認したことを伝えた。ドイツは新型コロナウイルスの感染拡大で大きな打撃を受けた経済の再生に向

6月インフレ率2.3%に低下、来月は大幅上昇の見通し

ドイツ連邦統計局が29日発表した6月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比2.3%増となり、上げ幅は前月の2.5%から縮小した。エネルギーと食料品、サービスで上昇率が低下したことが大きい。昨年下半期のコロナ禍対策の反動で

輸入物価が40年来の上げ幅に、5月は11.8%

ドイツ連邦統計局が28日発表した5月の輸入物価指数は前年同月比11.8%増となり、1981年10月以来およそ40年ぶりの大きな上げ幅を記録した。エネルギーと中間財が全体を強く押し上げた格好。エネルギーを除いたベースでは上

在宅勤務義務が7月から廃止

ドイツ政府は23日の閣議で、職場での新型コロナウイルス感染を防止するための政令(職場感染防止政令)改正案を了承した。新規感染者数が大幅に減っていることを踏まえ規制を緩和。出社しなくても勤務できる社員への在宅勤務提案を雇用

スマホ契約は原則1年が上限に

ドイツ連邦議会は25日、公正な消費者契約のための法案を可決した。移動通信サービスやフィットネスクラブなどで契約期間と解約予告期間が長い現状を是正し、消費者が契約先を変更しやすくすることが同法の狙い。来年1月1日までに施行

独仏の対ロ対話提案、EU首脳会議で理解得られず

欧州連合(EU)は24~25日に開いた首脳会議で、人権問題などをめぐり関係が悪化しているロシアへの対応について協議した。ドイツとフランスがEUとロシアの首脳会議開催を提案したのに対し、バルト3国やポーランドなどが反対し、

BASF―再生エネ事業参入、洋上風力パークに資本参加―

化学大手の独BASFは24日、スウェーデンのエネルギー大手バッテンフォールがオランダに建設する洋上風力発電パークに資本参加すると発表した。同社が再生エネ事業に参画するのは初めて。炭素中立目標の実現に必要な再生エネを確保す

ファルタ―超高性能セルをポルシェに供給か―

電池製造の独ファルタが高級車大手ポルシェに超高性能電池セルを供給するもようだ。ファルタへの取材をもとに『ハンデルスブラット(HB)』紙が報じたもので、超高速充電が可能なセルを提供するという。 ファルタは4月、「V4ドライ

メルセデスベンツ―車載OS開発要員を3000人採用―

ダイムラーの乗用車子会社メルセデスベンツは25日、将来のモデルに搭載するオペレーティングシステム「MB.OS」の開発に向け西南ドイツのジンデルフィンゲン拠点でソフトウエア開発者1,000人を新規採用すると発表した。ベルリ

フォルクスワーゲン―旧レンタカー子会社の買い戻しを打診―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は24日、仏レンタカー大手ヨーロッパカーの買収を打診したことを明らかにした。ヨーロッパカーはVWの元子会社。自動車業界の構造転換を背景に移動サービスの重要性が高まっていることから、

クノールブレムゼ―同業ヘラー買収に向け交渉―

商用車・鉄道車両用ブレーキ大手の独クノールブレムゼは29日、独自動車照明大手ヘラーの買収に向け交渉していることを明らかにした。創業者一族のメンバーから株式およそ60%を取得する方向で協議している。交渉は初期段階にあり、成

コンチネンタル―ルーマニアのエンジン部品工場閉鎖―

自動車部品大手の独コンチネンタルはこのほど、ルーマニア西部のナダブ工場を閉鎖すると発表した。自動車メーカーの電気自動車(EV)へのシフトが進み、エンジンの吸気制御装置の需要が減っているため。同国北西部カレイの冷却・ヒータ

ティッセンクルップ―鉄鋼部門が合併に前向き―

複合企業ティッセンクルップの子会社で独鉄鋼最大手のティッセンクルップ・スチール・ヨーロッパが独2位ザルツギターとの合併に前向きな姿勢を示している。ベルンハルト・オスブルク社長は24日、デュッセルドルフ経済記者クラブで講演

ハパックロイド―大型コンテナ船6隻を新たに発注―

海運大手の独ハパックロイドは22日、大型コンテナ船6隻を韓国の大宇造船海洋(DSME)に発注したと発表した。同社は12月に大型コンテナ船6隻を発注したばかり。貨物需要の世界的な拡大に対応するとともに、運輸単位当たりコスト

ドイツ鉄道―電波空白区間を26年までに解消―

ドイツ鉄道(DB)は23日、電気通信大手のドイツテレコムと共同で路線の電波空白区間を2026年末までに解消すると発表した。ローカル線を含む全国のすべての路線で乗客が途切れることなく高速ネットサーフィンを行えるようにする。

ロボヨ―同業アコアを買収―

オフィスワークの自動化を支援するインテリジェント・オートメーション・サービス(IAS)分野のスタートアップ企業である独ロボヨがスウェーデン同業のアコアを買収した。ニコラス・ヘス最高経営責任者(CEO)は「企業の自動化度の

アウディ

独フォルクスワーゲン(VW)の高級乗用車子会社アウディは22日、内燃機関車の生産を、中国を除いて2033年までに打ち切る方針を発表した。独メディアの18日の報道を追認した格好で、26年以降に投入する新モデルはすべて電気自

ワクチン接種が7月に加速、米国からの輸入増で

ドイツのイエン・シュパーン保健相は26日、新型コロナウイルス用ワクチンの接種が7月から加速する見通しを明らかにした。米モデルナ製品の輸入量が従来の計画よりも大幅に増えるためだ。希望する全成人が7月末までに少なくとも1回目

フランクフルトに長距離線専用駅など建設、処理能力20%増強

ドイツ鉄道(DB)は28日に発表したフィジビリティスタディで、フランクフルトに長距離列車専用の駅と地下トンネルを建設することは可能だとの見解を発表した。同市の鉄道インフラを拡充することで輸送能力を引き上げるとともに運行の

1-3月期実質賃金2%低下、インフレ率上昇で下げ幅拡大

ドイツ連邦統計局が28日発表した1-3月期の実質賃金指数は前年同期を2.0%下回った。減少は2四半期ぶり。名目賃金が0.7%低下したうえ、インフレ率が1.3%(前期は同-0.2%)に達したことから減少幅が大きくなった。

住宅価格の上昇加速、第1四半期は+9.4%に

ドイツ連邦統計局が25日発表した1-3月期(第1四半期)の住宅価格指数は前年同期比で9.4%上昇し、上げ幅は前期の同8.7%から拡大した。コロナ禍の影響で昨年4-6月期(第2四半期)は同6.6%へと縮小したものの、その後

アジア系の上司を「明朝の壺」と表現で即時解雇

人種差別は憲法で禁じられた行為であり、人権に敏感なドイツでは仮に冗談であっても許容されない。そんな印象を改めて感じさせる判決(訴訟番号:55 BV 2053/21)をベルリン労働裁判所が5月に下したので、取り上げてみる。

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