ティッセンクルップ―鉄鋼部門が合併に前向き―

複合企業ティッセンクルップの子会社で独鉄鋼最大手のティッセンクルップ・スチール・ヨーロッパが独2位ザルツギターとの合併に前向きな姿勢を示している。ベルンハルト・オスブルク社長は24日、デュッセルドルフ経済記者クラブで講演し、「業界再編は間違いなく重要なテーマの1つであり続ける」と明言。ザルツギターとの合併が実現するかどうかは定かでないが、実現すればチャンスにつながるとの立場を示した。

ティッセンクルップ・スチール・ヨーロッパはザルツギターに以前から秋波を送っている。これに対しザルツギターのハインツイェルク・フールマン社長は拒否の姿勢を示してきたが、同社長は今月末で退任することから、合併の機運が生まれる可能性もある。

ティッセンクルップ・スチール・ヨーロッパはティッセンの業績を長年、圧迫してきた経緯があり、ティッセンは現在、分離や新規株式公開(IPO)も含めて今後の取り扱い方針を検討している。

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