2023年6月28日

外国人材ポイント制をドイツが導入へ

ドイツ連邦議会(下院)は23日、専門人材移民法案を与党の賛成多数で可決した。国内での就労を希望する外国人を点数で評価するポイント制を同国で初めて導入。少子高齢化を背景に深刻化する専門人材を確保する狙いだ。法案は今後、州政

交通規制で自治体の裁量拡大、道交法改正案を閣議決定

ドイツ政府は21日の閣議で、道路交通法(StVG)改正案を了承した。安全性とスムーズな交通の流れを目的とする現行法を修正。環境・気候保護、都市計画、健康保持を新たに道交法の目的に追加することで、各道路に適用する交通規則に

最低賃金の引き上げ、24年と25年は小幅に

ドイツ政府は26日の閣議で、1時間当たりの法定最低賃金を来年と再来年の1月にそれぞれ41セント引き上げる意向を表明した。最低賃金諮問委員会の答申を踏まえたもの。諮問委では労働組合代表と雇用者団体の代表の意見が分かれたもの

中国がデリスキングを警戒

ドイツと中国の政府間協議が20日、ベルリンで開催された。独中の政府間協議は7回目。今回は西側諸国と中国の地政学的な対立を背景に両国関係が冷え込んでいることから、「環境・トランスフォーメーション対話」の設立で基本合意した以

重要資源調達での協力を独仏伊が強化

欧州連合(EU)主要国のドイツ、フランス、イタリアは26日に開いた経済産業担当相会合で、重要資源の調達での協力を強化することで合意した。レアアースなどでの脱中国依存を図る狙いがある。 EUはレアアースやリチウムなどの調達

EUが新対ロシア制裁、迂回阻止へ第三国への輸出規制

欧州連合(EU)加盟国は23日の外相理事会で、ウクライナへの侵攻を続けるロシアに対する新たな制裁パッケージで正式合意した。軍事転用可能な製品や技術がEUから第三国経由でロシアに渡る「迂回輸出」を防ぐため、規制対象となって

フォルクスワーゲン―競争力強化へ、売上利益率は9~11%に―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループは21日の投資家説明会で、競争力の強化方針を打ち出した。車載OS開発の遅れや中国市場シェアの低下など大きな問題を抱え、市場の圧力を受けていることに対応。レジリエンスの強化や

フォルクスワーゲン―BEVを減産、需要の低迷受け―

ドイツ北西部のエムデンにあるフォルクスワーゲン(VW)の工場で電気自動車(BEV)の生産を一時的に引き下げることが分かった。地元紙『ノルトヴェスト・ツァイトゥング』が報じたもので、従業員代表の事業所委員長は、工場の夏季休

ダイムラー・トラック―子会社エボバスの社名変更―

商用車大手の独ダイムラー・トラックは22日、乗合バス子会社エボバスの社名をダイムラー・バシズに変更すると発表した。エボバスがダイムラー・トラックグループの一員であることを明確化するとともに、知名度の高い「ダイムラー」を社

コンチネンタル―調達先を多様化―

自動車部品大手の独コンチネンタルが制御チップや電子機器、ディスプレーなどの重要製品を対象に調達先の多様化を推進している。ニコライ・ゼッツァー社長が21日、ハンブルク経済記者クラブで明らかにしたもので、特定のサプライヤーや

アルガイヤー―中国社による買収から1年足らずで経営破たん―

自動車や機械向けのプレス部品を製造する独アルガイヤー・グループが会社更生手続きの適用をゲッピンゲンク区裁判所に提出したことが分かった。同社は昨年7月、中国の自動車部品メーカー、ウエストロン・グループに身売りしたばかり。そ

Q.ANT―量子チップ生産で研究機関と協業―

量子技術の独スタートアップ企業Q.ANTは21日、量子プロセッサーの中核部品である量子チップをシュツットガルト・マイクロエレクトロニクス研究所(IMS CHIPS)と共同生産することで合意したと発表した。2年後に少量生産

DBカーゴ―国内水素輸送の20%を分担―

ドイツ鉄道(DB)の鉄道貨物子会社DBカーゴは22日、国内の水素輸送の20%を引き受けることが可能だとの見解を発表した。将来の水素輸送の中核を担うパイプライン網は最終的な構築に数十年を要することから、鉄道は長期の渡って大

三菱商事―グリーン水素の新会社を蘭に設立―

三菱商事は22日、総合エネルギー事業を手がける蘭子会社エネコ(Eneco)と共同で、再生可能エネルギーの開発とグリーン水素事業を行う新会社を同国に設立したと発表した。脱炭素化に向け欧州で水素市場が今後、立ち上がることを見

日本板硝子―独工場で太陽光発電設備を稼働―

日本板硝子は26日、ドイツ東部のアーケン工場内で太陽光発電設備を5月に稼働させたと発表した。エネルギー消費量と二酸化炭素(CO2)排出量の削減に向けた取り組みの一環。同社は2050年までの炭素中立達成に向け、温室効果ガス

ファイラント―ヒートポンプ売上が75%増加―

暖房・空調機器大手の独ファイラントが23日発表した2022年の売上高は37億ユーロとなり。前年を11%上回った。脱炭素化に向けた規制強化を背景にヒートポンプの売上高が75%以上、増えて全体をけん引した格好だ。 暖房の販売

コベストロ―アブダビ国営石油が買収打診か―

アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)が独化学大手コベストロに買収を打診したとの観測が浮上している。ブルームバーグ通信が20日、消息筋の情報として報じた。ADNOCが買収に踏み切るかどうかは現時点

ルフトハンザ―出張旅費決済子会社を売却―

航空大手の独ルフトハンザは21日、業務渡航費用決済サービス子会社ルフトハンザ・エアプラス・サービスカルテンをスウェーデン金融大手SEBコート・バンクに売却することで合意したと発表した。経営資源を中核事業の航空輸送分野に絞

隆基緑能科技

太陽電池世界最大手の中国・隆基緑能科技(ロンジソーラー)が同社初の欧州工場をドイツに設置する方向だ。創業者の李振国総裁が『ハンデルスブラット』に明らかにしたもので、年末までに最終決定を下すとしている。欧州では脱炭素化に向

粗鋼生産が15カ月ぶり増加、5月は+0.2%に

独鉄鋼業界団体シュタールが21日に発表した5月の粗鋼生産高は324万8,000トンとなり、前年同月を0.2%上回った。増加は15カ月ぶり。粗鋼生産はロシアのウクライナ侵攻を受けて昨年3月に減少へと転落。9月には2ケタ台に

ライン川の水位が警戒水準に低下、景気に悪影響も

ライン川の水位が数日間、航行に支障が出る水準まで低下した。同河川は石油や石炭、化学物質などの重要な輸送ルートであるため、川底が一部干上がった昨年夏のような状況になると、景気の回復が遅れる懸念がある。 ライン川ではライン渓

鉄道労組EVGが無期限ストへ、DBとの交渉決裂受け

鉄道・交通労組EVGの執行部は22日、無期限ストライキ入りの是非を問う組合員投票の実施を全会一致で決議した。ドイツ鉄道(DB)との交渉が前日に決裂したことを受けた措置。無期限スト方針が組合員の過半数の支持を受けて成立する

住宅価格が統計開始後最大の下げ幅に

ドイツ連邦統計局が23日に発表した2023年第1四半期の住宅価格指数(暫定値)は前年同期比6.8%減となり、統計を開始した00年以降で最大の下げ幅を記録した。同指数の低下は2四半期連続。住宅価格は欧州中央銀行(ECB)の

単身世帯の割合が41%に、1950年の2倍強

ドイツの単身世帯数は2022年時点で4,090万世帯となり、全体の41%弱に上ったことが、連邦統計局の発表で分かった。1950年時点では同割合が19%にとどまっており、2倍以上に拡大した計算だ。人口に占める単身生活者の割

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