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2010/1/6

企業情報

Draegerwerk AG & Co. KGaA―Siemensとの合弁解消―

この記事の要約

医療・安全管理機器メーカーのDraegerwerk(リューベック)は12月29日、医療機器子会社Draeger Medicalの株式25%を同業Siemensから譲り受け完全傘下に入れると発表した。顧客のニーズにきめ細か […]

医療・安全管理機器メーカーのDraegerwerk(リューベック)は12月29日、医療機器子会社Draeger Medicalの株式25%を同業Siemensから譲り受け完全傘下に入れると発表した。顧客のニーズにきめ細かく対応できる体制を整備するほか、コスト削減も目指す。取引価格は1億7,500万ユーロで、業績に応じて5年後に最大5,000万ユーロを追加する。

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Draeger MedicalはDraegerwerkの売り上げの3分の2を占める主力子会社で、DraegerwerkとSiemensが2003年に設立した。出資比率は当初、Draegerwerkが65%、Siemensが35%だったが、Draegerwerkは07年初頭の時点でSiemensから10%を約1億1,000万ユーロで譲り受けていた。今回、100%子会社とすることで調達・事務コストなどを削減。税効果も含め年間コストを1,000万~1,500万ユーロ圧縮する意向だ。

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買収資金の確保に向けては増資を行う計画で、5月の株主総会で承認を求め早ければ6月末までに実施する。増資の規模や普通株と優先株の比率は未定。Draegerwerkの普通株は現在、オーナー一族のドレーガー家が100%握っている。

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