欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2010/1/6

経済産業情報

ドイツの若者、同棲率は低く=EU比較調査

この記事の要約

ドイツの若者は欧州連合(EU)の他の加盟国に比べパートナーと共同生活(家計を共有)をする割合が低いことが、EU統計局ユーロスタットが加盟国の若者(15~34歳)を対象に実施した実態調査で分かった。15~29歳のドイツ人で […]

ドイツの若者は欧州連合(EU)の他の加盟国に比べパートナーと共同生活(家計を共有)をする割合が低いことが、EU統計局ユーロスタットが加盟国の若者(15~34歳)を対象に実施した実態調査で分かった。15~29歳のドイツ人でパートナーと同棲している割合は、女性が10%、男性が7.5%でいずれも加盟国中、最も低かった。一方、フィンランド人女性は46%、英国とフランスの女性もそれぞれ34%、42.5%がパートナーとともに生活。EU平均でも共同生活の割合は全体の3分の1に上った。

\

両親の家を出る平均年齢はドイツ人男性が25.1歳、女性が23.9歳で、フランス、フィンランド、オランダに次いで早かった。親元を離れて、1人暮らしをするドイツの若者の姿が浮かんでくる。一方、ギリシャ人男性は30歳、イタリア人男性は31.9歳、ブルガリアとスロバキアの男性は31.5歳でようやく親元を離れる。独立できない最大の理由は経済問題だという。

\

ドイツの若者は25~39歳で平均2.16人の子供を望んでいるが、実際に女性が産むのは平均1.32人で、EU平均の1.53人を下回っている。ドイツ人女性の第1子出産年齢は平均29.1歳で、英国女性の30歳に次いで高い。

\

ドイツの若者で特に数値が悪かったのは肥満率と禁煙率。肥満率は15~24歳で26.5%、25~34歳で42.7%と高く、ともに加盟国中ワースト3位となった。禁煙率もそれぞれ35.3%、36%でワースト3位に入っている。

\