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2010/2/10

経済産業情報

青少年の4人に1人は「非伝統的家庭」で生活

この記事の要約

男女の婚姻に基づく伝統的な家庭で生活する青少年が減少しているのに対し、非伝統的な家庭(オルターナティブ家庭)で育つ青少年は急速に増えていることが、ドイツ連邦統計局が4日発表した最新統計で明らかになった。離婚の増加や社会の […]

男女の婚姻に基づく伝統的な家庭で生活する青少年が減少しているのに対し、非伝統的な家庭(オルターナティブ家庭)で育つ青少年は急速に増えていることが、ドイツ連邦統計局が4日発表した最新統計で明らかになった。離婚の増加や社会の多様化・寛容化が背景にあるようだ。

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統計局は結婚した男女が形成する家庭を「伝統的家庭」、母子世帯や非婚世帯、同性愛世帯を「オルターナティブ家庭」と定義している。この定義に基づくと、伝統的家庭で生活する青少年(ここでは14~17歳)の数は2008年の時点で257万6,000人となり、1996年の296万6,000人から13%減少した。これに対しオルターナティブ家庭の青少年は同40%増の84万2,000人に拡大。同年代全体に占める割合は16.8%から24.6%に上昇した。

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オルターナティブ家庭の内訳をみると、「生活共同体(異性間非婚世帯と同性愛世帯)」で生活する青少年の増加率が最も高く、96年の10万4,000人から56%増の16万2,000人に拡大した。母子世帯でも同比率が42%増と大きく増えている。父子世帯の増加幅は13%と小幅で、1人親世帯全体では37%増となった。

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