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2010/3/10

企業情報

Deutsche Lufthansa AG―09年は6年ぶり最終赤字に―

この記事の要約

独航空最大手のLufthansa(フランクフルト)が2日発表した2009年12月期暫定決算の最終損益は1億1,200万ユーロの赤字で、前年の黒字(5億4,200万ユーロ)から大幅に悪化した。経済危機の直撃のほか、国外の航 […]

独航空最大手のLufthansa(フランクフルト)が2日発表した2009年12月期暫定決算の最終損益は1億1,200万ユーロの赤字で、前年の黒字(5億4,200万ユーロ)から大幅に悪化した。経済危機の直撃のほか、国外の航空会社買収が響いた。

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経済危機の影響で、旅客数は前年から2.6%減少。貨物輸送量は10.5%落ち込んだ。また、企業が出張旅費を抑制している関係で利幅の大きいビジネスクラスの利用は特に減少しており、売上高は約10%減の223億ユーロ、営業利益は10分の1の1億3,000万ユーロに落ち込んだ。

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今年は経済危機が引き続き足かせ要員になるほか、従業員のストライキもリスク要因になりそうだ。2月22日に行われたパイロットストに伴う損失は2,500万ユーロに上った。同社では客室乗務員も警告ストを実施する意向を示しているほか、地上勤務職員も労使交渉の結果次第ではストを行う可能性がある。

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