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2010/3/24

企業情報

Siemens AG―IT部門分社化で4,200人削減―

この記事の要約

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は18日、IT部門SISの従業員3万5,000人のうち4,200人を整理すると発表した。秋に予定するSISの分社化を踏まえ、同部門が自立経営できる基盤を作りだすことが狙いで、201 […]

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は18日、IT部門SISの従業員3万5,000人のうち4,200人を整理すると発表した。秋に予定するSISの分社化を踏まえ、同部門が自立経営できる基盤を作りだすことが狙いで、2012年までにSISに5億ユーロ強を投資することも計画している。

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ドイツでは従業員9,700人のうち2,000人が対象となる。特に影響を受けるのはミュンヘンとニュルンベルク、パーダーボーンの3拠点。経営上の理由による解雇は行わない。

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SISの2009年9月期売上高は47億ユーロで、利益はわずか9,000万ユーロにとどまった。Siemens本体に対する事業の依存度が高く、同社の他の部門との取引で11億ユーロを売り上げている。経営陣は同部門の体力を強化、分社化後に他の企業との提携や上場をできる体制を構築する考えだ。

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