欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2010/3/31

総合 - ドイツ経済ニュース

消費者景況感の悪化に歯止め

この記事の要約

市場調査大手のGfKが3月25日に発表したドイツ消費者景況感指数の4月向け予測値は3.2となり、前月と同水準を保った。これまでは景気の先行き懸念を背景に同指数の緩やかな低下が続いていたが、ここにきて経済回復の継続を示す材 […]

市場調査大手のGfKが3月25日に発表したドイツ消費者景況感指数の4月向け予測値は3.2となり、前月と同水準を保った。これまでは景気の先行き懸念を背景に同指数の緩やかな低下が続いていたが、ここにきて経済回復の継続を示す材料が増加。消費者景況感の悪化に歯止めがかかった格好だ。

\

景気の見通しに関する3月の指数(4月向け予測値の算出基準の1つ)は前月のマイナス5.6からプラス4.5へと上昇し、長年の平均値であるゼロを上回った。これまでは2009年第4四半期の国内総生産(GDP)がゼロ成長に落ち込んだことや、ギリシャ財政危機に伴うユーロの信認問題を受け、2カ月連続で悪化していた。

\

景気の腰折れ懸念が弱まったことで、所得の見通しに関する3月の指数も前月の12.0から13.5へと上昇した。景気対策で年初から家計支援策が実施されていることもプラス要因となった。

\

一方、高額商品の購入意欲に関する指数は前月の24.2から23.4へとやや低下した。ガソリン価格の上昇が影響したもようだ。ただ、同指数は依然として高い水準を保っている。

\