欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2010/3/31

企業情報

Bertelsmann AG―09年は辛うじて黒字―

この記事の要約

独メディア大手Bertelsmann(ギュータースロー)が23日発表した2009年通期連結決算の最終利益は3,500万ユーロで、前年(2億7,000ユーロ)から87%減少した。景気悪化による広告収入の落ち込みのほか、業績 […]

独メディア大手Bertelsmann(ギュータースロー)が23日発表した2009年通期連結決算の最終利益は3,500万ユーロで、前年(2億7,000ユーロ)から87%減少した。景気悪化による広告収入の落ち込みのほか、業績悪化に伴うリストラ費用の計上が響いた。営業利益(EBIT、特別項目計上前)は9.6%減の14億2,400万ユーロ、売上高は5.4%減の153億6,400万ユーロ。

\

部門別売上高は書籍(Random House)が前年並みの17億2,300万ユーロを確保した以外はすべて減収で、放送(RTL Group)は6.3%減の54億1,000万ユーロ、新聞・雑誌出版(Gruner+Jahr、以下G+J)は9.4%減の25億800万ユーロ、メディアサービス(Arvato)は3.3%減の48億2,600万ユーロ、配本(Direct Group)は10.7%減の12億4,600万ユーロにそれぞれ後退した。

\

景気悪化による打撃が特に大きかったのはG+Jだ。営業利益は2億300万ユーロを確保したものの、メディア報道によると、最終損益は1,800万ユーロの赤字に転落。G+J創立以来初の赤字を計上した。

\

Bertelsmannは今年も苦戦が続くと予想している。ただ、コスト削減策の効果で、最終利益は大幅に増加するとみている。

\