工業ガス大手の仏Air Liquide(パリ)が26日発表した2010年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は31億5,200万ユーロで、前年同期から5.2%増加した。アジア・中東など新興国の需要が旺盛で全体が押し上げられた格好。工業ガスは幅広い産業で用いられており、同社は事業の先行きに自信を示した。第1四半期の利益は例年、公表していない。
\主力の工業ガス・サービス事業では売上高が8.3%増の27億6,000万ユーロに拡大した。地域別でみると、アジア・太平洋事業が24.8%増の5億5,800万ユーロ、中東・アフリカ事業も20.7%増の6,200万ユーロと大きく伸びている。一方、足元の欧州は1.8%増の14億9,7000万ユーロと小幅な伸びにとどまった。
\競合企業も業績が好調で、米Air Productsは1-3月期の売上高が前年同期比15%増の22億4,900万ドル、最終利益は23%増の2億5,200万ドルに拡大した。
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