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2010/4/28

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Nokia Oyj―利益率見通し引き下げ―

この記事の要約

世界最大の携帯電話機メーカーNokia(フィンランド・エスポー)は22日の決算発表で、2010年の売上高営業利益率を従来見通しの12~14%から11~13%に下方修正した。同社が強い低価格帯スマートフォン市場で価格が急速 […]

世界最大の携帯電話機メーカーNokia(フィンランド・エスポー)は22日の決算発表で、2010年の売上高営業利益率を従来見通しの12~14%から11~13%に下方修正した。同社が強い低価格帯スマートフォン市場で価格が急速に下がっているほか、利益率の高い高価格帯スマートフォンで競争力のある製品を投入できないことが大きい。

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Nokiaは低価格帯スマートフォン市場でシェア70%を持つ。ただ同分野では値下げ圧力が高く、同社製品の平均価格も09年第4四半期に比べ17%下落した。

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高価格帯スマートフォンでは米Appleの「iPhone」が圧倒的に強く、NokiaはiPhone発売から約3年がたった現在も対抗できる製品を投入できないでいる。

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同社の2010年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は95億2,200万ユーロで、前年同期から3%増加。営業利益と最終利益もそれぞれ60%増の8億2,000万ユーロ、38%増の4億5,600万ユーロに拡大した。Siemensとのネットワーク機器合弁会社Nokia Siemens Networks(NSN)は営業損益が1億2,200万ユーロの赤字から1,500万ユーロの黒字に転換している。

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