欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2010/5/5

企業情報

Volkswagen AG―メキシコでコンパクトセダン生産開始―

この記事の要約

独Volkswagen(VW、ヴォルフスブルク)のメキシコ・プエブラ工場で新モデル「NCS(New Compact Sedan)」の生産が4月中旬に始まった。同工場はVWグループの北米市場戦略で大きな役割を果たす見通しで […]

独Volkswagen(VW、ヴォルフスブルク)のメキシコ・プエブラ工場で新モデル「NCS(New Compact Sedan)」の生産が4月中旬に始まった。同工場はVWグループの北米市場戦略で大きな役割を果たす見通しで、米国のチャタヌーガに建設中の新工場にはエンジンなどの部品を供給することになっている。現地法人VW de Mexicoのオットー・リントナー社長への取材をもとに4日付『ハンデルスブラット』が報じた。

\

NCSは北米市場向けの小型モデル。同社は7月中旬にサンフランシスコで公開し、その2週間後にメキシコ市場に投入する。中期的には1日当たり1,200台の生産を予定している。

\

米チャタヌーガ工場は2011年春に操業を開始する。VWは同工場で生産するモデルの部品を80%以上、米ドル圏から調達し為替リスクを大幅に軽減する方針。このためプエブラ工場は大きな意味を持つことになる。

\

プエブラ工場で現在手がけるモデルは「Jetta/Bora A5」「Golf Variant」「New Beetle」「Jetta A4」で、その8割を輸出している。昨年は経済危機の影響で生産台数が大幅に減少。過去最高となった前年(45万台)から29%減の32万台に落ち込んだ。今年は40万台まで回復させることを目指している。

\