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2010/5/5

企業情報

Siemens AG―医療機器部門を再編―

この記事の要約

電機大手のSiemens(ミュンヘン)が医療機器部門の組織を5月1日付で改編した。時代と市場の変化を踏まえ、顧客のニーズにより適切に対応することが狙い。\ 新体制は製品群別に編成された3部門に販売・サービスを合わせた計4 […]

電機大手のSiemens(ミュンヘン)が医療機器部門の組織を5月1日付で改編した。時代と市場の変化を踏まえ、顧客のニーズにより適切に対応することが狙い。

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新体制は製品群別に編成された3部門に販売・サービスを合わせた計4部門からなる。3部門の内訳は「画像・治療システム」「クリニカル製品」「分析」。

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画像・治療システム部門はコンピュータートモグラフィーや磁気共鳴画像装置、PETシステムなどの大型診断機器と、放射線照射装置などの治療機器をまとめたのが特徴で、これにより診断機器と治療機器のシナジー効果を引きす狙いだ。大病院や専門病院を主なターゲットに据えている。

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クリニカル製品部門はレントゲンと超音波診断装置を主に取り扱う。小病院や開業医を主な顧客と想定している。これらの機器は特に新興諸国で需要が大きいという。分析部門ではこれまで同様、血液・体液検査装置と試薬を取り扱う。

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周辺事業の補聴器は最高経営責任者(CEO)の直轄下に置いた。適切な売却先があればすぐに放出できるようにする考えとみられる。Siemensは同事業の売却を模索したものの、取引金額で折り合いがつかないため、3月になって棚上げにした経緯がある。

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