ドイツ連邦統計局が20日発表した2010年4月の生産者物価は前年同月比+0.6%となり、09年2月以来14カ月ぶりに上昇へと転じた。最大の押し上げ要因となったのは石油製品で、23.8%高くなった。ユーロ安も物価上昇の一因とみられる。生産者物価の前月比の変動率は+0.8%だった。
\各石油製品の価格は液化ガスが前年同月比+69.4%(前月比は-1.5%)、灯油が+39.5%(同+6.5%)、軽油が+18.1%(+3.4%)、ガソリンが-16.2%(+1.5%)だった。電力は+2.3%(+0.6%)。天然ガスは前月比で2.4%上昇したものの、前年同月比では15.8%落ち込んだ。
\中間財の価格は前年同月比で3.0%上がった(前月比+1.4%)。主な製品の価格変動率は非鉄金属(半製品を含む)が+32.5%(同+4.7%)、圧延鋼が+11.0%(+8.7%)。統計局は圧延鋼の価格上昇について「鉄鉱石大手の大幅な値上げ予告が反映され始めたようだ」との見方を示した。
\消費財の価格変動率は前年同月比が-0.6%、前月比が+0.1%だった。
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