信用調査機関のクレジットリフォームが22日発表したドイツの2010年上半期の企業倒産件数は1万7,360件で、前年同期から7.1%増加した。金融・経済危機はピークを過ぎ景気は回復に向かっているものの、財務の悪化から立ち直れない企業も増えている。倒産は中小企業で増えている。
\年商50万ユーロ未満の企業の倒産件数は1万1,050件で、前年同期から10.9%増加。倒産全体に占める割合は61.5%から63.7%へと上昇した。年商2,500万ユーロ以上の大手企業の倒産件数は28.8%減の130件と大きく減少している。
\大型倒産の減少を反映し負債総額は前年同期から61億ユーロ減の計147億ユーロに縮小した。1件当たりの負債総額は88万2,000ユーロから58万8,000ユーロに低下している。
\部門別では建設業が4.8%減の2,560件、製造業も2%減の1,500件へと改善したのに対し、サービス業は13.1%増の8,450件、流通業は5.6%増の3,740件と悪化した。
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