断熱材大手の独Sto(シュチューリンゲン)はロシア事業を強化する意向だ。同社のハンスディーター・シューマッハー取締役(財務担当)への取材をもとに22日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\ロシアは人口が多く、寒波も厳しいため、断熱材市場を開拓する余地は大きい。同社は今後5年間、同地への投資を強化、工場建設も検討する。
\シューマッハー取締役はまた、現在ドイツとフランスで買収交渉を進めていることも明らかにした。年内に結果がでる見通しという。
\Stoの売上高は昨年、前年比2.3%減の9億2,460万ユーロに落ち込んだ。経済危機の影響を受けた格好で、営業利益(EBIT)も1.1%減の8,230万ユーロに縮小している。
\今年は売上高で約2%増の9億4,600万ユーロを見込む。ドイツ語圏とフランスの事業がけん引車となる見通し。北欧と東欧は横ばい、北米は減少を予想している。EBITは今年も減少する。価格競争が厳しいため原料費と人件費の上昇を顧客に転嫁できないという事情が背景にある。
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