オーディオ機器メーカーのSennheiser(ヴェーデマルク)が22日発表した2009年通期決算の営業利益は380万ユーロで、前期の1,480万ユーロから大幅に減少した。減益は2期連続。利幅の大きい業務用機器で顧客の投資削減やキャンセルが多かったことが響いた。
\売上高は1.1%増の3億8,990万ユーロとやや拡大した。アジア・オーストリア事業が8.9%増の4,400万ユーロ、アメリカ大陸事業も8.3%増の8.3%増の9,930万ユーロと好調で、主力市場の欧州・中東・アフリカの不振(2.8%減の2億4,650万ユーロ)が相殺された格好。
\同社のこれまで、MP3プレーヤーやApple「iPod」のブームを背景に業績を伸ばしてきた。今後はワイヤレスヘッドフォンの販売に注力し成長を確保する意向だ。今年もゆるやかな売上成長を見込む。
\1月には本社所在地ヴェーデマルクに新工場を開設した。同工場は需要の変化に速やかに対応できる強みを持つという。
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