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2010/6/30

経済産業情報

機械メーカーの知財権被害は売上の4%に

この記事の要約

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が加盟企業を対象に今年実施した最新アンケート調査によると、製品やブランドの模造による被害額は平均で売り上げの4%に上った。昨年の業界売上高をもとに試算すると、被害総額は64億ユーロに達する。 […]

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が加盟企業を対象に今年実施した最新アンケート調査によると、製品やブランドの模造による被害額は平均で売り上げの4%に上った。昨年の業界売上高をもとに試算すると、被害総額は64億ユーロに達する。

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アンケートではまた、企業の3分の2が自社製品を違法にコピーされたことがあると回答。そのうち45%は製品全体を模造された経験があった。最も被害が大きいのはプラントメーカーで、全体の20%を占めた。バルブ、原動機、合成樹脂・ゴム機械メーカーでもそれぞれ同9%に上っている。

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ドイツの機械メーカーが模造品の被害を受けるケースが増加していることを受け、VDMAは先ごろ、知財権侵害対策の専門部会「AG Protect」を立ち上げた。製品やノウハウの模倣に対抗するための技術やサービスを加盟企業に提供している。(「目で見るドイツの経済・社会」を参照)

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