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2010/7/7

企業情報

Amazon―食品ネット通販を独でスタート―

この記事の要約

ネット通販世界最大手のAmazonが食料品の通販サービスを1日からドイツで開始した。取扱商品は4万種類と国内最大で、生鮮食料品も取り扱っている。同社は高齢・単身世帯の増加を背景に食品通販の潜在需要は大きいと判断、新事業に […]

ネット通販世界最大手のAmazonが食料品の通販サービスを1日からドイツで開始した。取扱商品は4万種類と国内最大で、生鮮食料品も取り扱っている。同社は高齢・単身世帯の増加を背景に食品通販の潜在需要は大きいと判断、新事業に参入した。

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取り扱う食料品のうちAmazonが直接販売するのは10%で、残り90%はネットショッピングモールに出店する60社が販売している。生鮮品を販売するのは出店者のみ。Amazonの直接販売の場合は注文額が20ユーロを超えると、他分野の商品と同様、配達が無料となる。

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生鮮食料品は発注後1~3日以内に冷凍・冷蔵車両で配達する。鮮度の管理が特に難しい商品については配達時間を事前に電話で取り決める。一部の都市では発注したその日のうちにDHLの小包ステーション(Packstation)で受け取れるサービスを導入した。

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同社はワインやチーズなどの定期予約サービスも近く立ち上げる予定だ。同サービスの顧客には10%の割引を提供する。

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ドイツでは食料品のネット販売市場規模が小さい。物流面での難しさと食品スーパーの販売価格の低さがネックとなっているためだ。

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Amazonの広報担当者はマスコミに対し「(同社の)価格競争力は極めて高い」と述べ、事業の拡大に自信を示した。ドイツでは通販大手のOttoも生鮮品を含む食品のネット販売への参入を検討している。

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