3月に倒産した自動化機器メーカーRohwedder(バーマティンゲン)の競売入札でカナダ企業ATS Automation Tooling Systemsが落札したとの情報は誤りであることが1日、Rohwedderのプレスリリースで明らかにされた。同社は管財人の計画通り、事業拠点別に売却先が選定されている。
\Rohwedderの事業所委員会(従業員代表機関)は先月28日、ATSが同社を一括買収すると発表した。だが、管財人によると、ATSは拘束力のない買収提案を行ったものの、後に撤回したという。事業所委員会は情報を誤って理解したものとみられる。
\管財人は資産を分割して売却した方が破産財団が大きくなり、債権者の利害にかなうとの立場を当初から示しており、実際にはこの線に沿って売却交渉が進められている。ドイツの事業拠点についてはすでに売却交渉がまとまっており、バーマティンゲン、ブルフザールの工場は独機械メーカーElwemaが、ラドルフツェルの工場もスイスの機械メーカーAsic Roboticsがそれぞれ取得。レーラハ工場はマネージメントバイアウト方式で経営陣が買収する。フィンランド子会社Jot Automation Oyとカナダ子会社Rowedder Canada Inc.は現在、売却交渉中という。
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