欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2010/8/4

総合 - ドイツ経済ニュース

VW株の部分売却、地元州が検討

この記事の要約

自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の地元ニーダーザクセン州(NS)が保有する同社株の部分売却を検討していることが2日、明らかになった。同州は財政再建の一環で資産を売却する方針で、VW株が候補に挙がっている。ただ、VW株 […]

自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の地元ニーダーザクセン州(NS)が保有する同社株の部分売却を検討していることが2日、明らかになった。同州は財政再建の一環で資産を売却する方針で、VW株が候補に挙がっている。ただ、VW株を売却するにしても重要決議の阻止に必要な20%超は維持するとしており、NS州は今後もVWの経営方針に大きな影響力を行使できる。

\

NS州がVW株の部分売却を検討するのは、VWとポルシェの経営統合に伴い同州の出資比率(議決権ベース)が現在の20.01%から最大22%に上昇する見通しのため。出資比率の上昇分を転売し、財政再建に充てる考えで、同州のダーフィット・マクアリスター首相は2日、「出資比率が20.01%を下回ることはない」と明言した。

\

NSは州の資産を今年3億ユーロ、2012年と14年にもそれぞれ1億5,000万ユーロ売却する計画で、保有する不動産や株式は売却候補となっている。同州に本社を置く鉄鋼大手ザルツギターの株式については売却しない意向だ。

\