半導体大手の独Infineon(ミュンヘン)は2日、携帯電話機向けチップを手がけるワイヤレス・ソリューションズ(WLS)部門に関心を示す企業と交渉を進めている事実を明らかにした。同部門を売却するのか他社との合弁会社にするのかなどの詳細は伏せている。交渉は「著しく進んだ段階」にあるといい、近く成立する公算が高いようだ。
\WLS部門をめぐっては4月中旬から売却観測が出ていた。最も有力な売却先候補は米Intel。同部門はAppleやSamsung、Nokiaなどのスマートフォン向けに半導体チップを供給しており、Intelは買収により自社の携帯電話向け事業を強化できる。このほか、通信機器大手の米Broadcomも関心を示しているとされる。また、WLSが韓国のSamsungと提携するとの情報もある。
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