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2010/8/25

企業情報

Barilla―パン屋チェーンkampsを売却―

この記事の要約

パスタ大手の伊Barilla(パルマ)がドイツのパン子会社Kampsを投資会社の独Equity Capital Management(ECM)に部分売却する。KampsとECMが11日、明らかにした。取引金額は不明。メデ […]

パスタ大手の伊Barilla(パルマ)がドイツのパン子会社Kampsを投資会社の独Equity Capital Management(ECM)に部分売却する。KampsとECMが11日、明らかにした。取引金額は不明。メディア報道によると、3,000万~5,000万ユーロ未満のもようだ。

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取引対象となるのはKampsブランドのパン工場5カ所と販売店900カ所強で、従業員数は1,000人。Lieken、Urkorn、Golden Toast、Harry’sブランドでMcDonald’sやAldiなどにパンを販売するLieken AGは今後もBarillaの手元に残る。Lieken AGはパン工場を合わせて15カ所持ち、雇用規模は5,000人に上る。

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Kampsは1982年、パン職人のハイナー・カンプス氏がデュッセルドルフに立ち上げたパン屋が起点で、1990年代に急速に事業を拡大した。規模の拡張を優先するあまり経営状態の悪いパンチェーンを買収したため、財務が悪化し、2002年Barillaに18億ユーロで買収された。Barillaはその後、Kamps株の買い増しに4億3,000万ユーロを投じるとともに、同子会社の経営再建に着手した。

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だが、こうした試みは成果を生まず、合わせて10億ユーロ以上の減損処理を実施。08年には売却を試み、失敗した経緯がある。

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