欧州最大のゲーム見本市「Gamescom」が8月18~22日の5日間、開催された。会場をライプチヒからケルンに移転して2回目となった今回は33カ国から505社が出展、発表された新作ゲームも200本となり、ともに前年を大きく上回った。また、開催日数が1日短くなったにもかかわらず、期間中の来場者数は前年を9,000人上回る25万4,000人に達し、過去最高を記録。市内で開催された関連イベントの参加者は10万人を超え、盛況のうちに幕を閉じた。
\今回の見本市では体の動きで操作するモーションセンサー型のゲーム機や3Dゲーム、携帯ゲーム、オンラインゲームに大きな注目が集まった。Microsoftは見本市開幕に先立つ16日、今秋から提供を開始するスマートフォン用基本ソフト(OS)「Windows Phone 7」向けのゲームタイトルを発表したほか、17日には「Xbox 360」向けのモーションセンサー「Kinect」の発売日を正式発表した。また、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は17日のプレスカンファレンスで「PlayStation3」向けの新しいモーションコントローラー「Move」のデモを行った。
\ \独ゲーム市場は低迷
\ \数年にわたって右肩上がりの成長を続けてきた独ゲーム業界だが、独情報通信業界連盟(Bitkom)の発表によると、2009年のドイツ国内売上高(ソフト、ゲーム機)は前年比12%減の24億ユーロに後退した。不景気で消費者の財布のヒモがかたくなっほか、新型ゲーム機の市場投入がなかったことや、開発資金の調達難で新作ゲームソフトの発売が少なかったことなどが響いた。2010年も売上高が4%減少する見通し。
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