連邦カルテル庁は12日、褐炭発電所用蒸気ボイラーの公開入札にからんで計4社が1990年代から2003年にかけてカルテルを結んでいたとして、現存する1社に対し約9,100万ユーロの制裁金支払いを命じた。
\カルテルに関与していたのは仏アルストムの独法人Alstom Power Systems GmbH(旧EVT Energie- und Verfahrenstechnik GmbH)とBabcock、Steinmueller、Lentjesの4社。4社は蒸気ボイラーの入札価格を調整しどの企業が落札するかを事前に取り決めていた。カルテル庁はこれにより市場競争が長期にわたって阻害されていたとして、現存するAlstom Power Systemsに対し、カルテルで得た余剰収入の3倍に相当する9,100万ユーロの支払いを命じた。残り3社のうちSteinmuellerとLentjesは90年代にBabcockが買収、Babcockも2002年に倒産し、その後切り売りされている。
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